第4回口頭弁論(東京地裁)
「全国部落調査」復刻版出版事件裁判の第4回口頭弁論が3月13日午後、東京地裁でひらかれ、130人が集まった。被告Mが3つめの準備書面を提出し、概要を口頭で5分間説明。部落差別の原因を部落解放同盟の活動とする本末転倒の部落問題認識と、復刻版作成に居直る悪質な姿勢をみずからさらけだし、裁判とはほぼ関係がない内容を長ながと読みあげているありさまだった。
次回は6月26日午後2時から。準備書面での原告の主張は次回でほぼ終える予定。以降は、証人尋問、陳述書提出の手続きに移っていく見通し。
部落解放同盟は同日、報告集会を東京・中央本部でひらき、90人が参加。裁判の現状と今後の方針などを確認し、Mらの加害行為の現実、部落差別の現実と、客観的な事実を一つひとつ積み重ね、勝利へと徹底的に闘い抜く決意を固めた。
報告集会は、吉岡書記次長の司会で進行。片岡副委員長と弁護団の指宿昭一、中井雅人、河村健夫、山本志都の各弁護士の報告に続き、会場からも、東京、山口、兵庫、福岡からのべ6人が発言。復刻版の情報からおきている差別事件の現状や、個人攻撃にさらされている原告を支えるとりくみ、各地の部落や集会にあらわれる被告の動向なども報告され、意見交換した。横浜地裁相模原支部の仮処分決定(16年4月18日)にしたがわないMへの制裁金の決定(横浜地裁相模原支部)以後の裁判の状況も報告された。